混乱期

家の中で好きなことをして過ごすことができるようになり、周囲から見るとあまり変化のない生活が続いているように感じられますが、子どもの心の中では揺れ動きがあり、葛藤が生じてくる時です。

不登校になって、いままで自分を支えてきた価値観や精神的支柱が崩れ、いまの自分の存在を肯定するための新しい価値観や同一視する対象を探し始めます。かつて自分を苦しめた価値観は否定したいが、その代わりにどうすれば良いかわからず、心の中が混乱している時期を「混乱期」と呼びます。

混乱期のかかわり

親の対応が登校刺激から受容的な対応に変化すると、子どもは心理的には安定してきます。しかし一方で、この安定化は膠着状態につながりやすいため、ここから変化を作り出していくためには、子どもの混乱する気持ちを受け止めながら、今後の学校復帰(社会復帰)に向けて少しずつ行動を起こしていく必要があります。

家族以外の第三者のかかわりも取り入れていくことはとても有効です。子どもに指示的になることは避け、今悩んでいることや将来のことについて対話を続けていくことが必要です。将来のことや学習の遅れについて正面から向き合うことも恐いし、一方で放って置くことも不安であるというアンビバレント(両面価値的)な心理があるので、一進一退の状況が続くことがありますが、根気強く行動につなげるためのサポートをしていくことが必要です。

初回無料カウンセリング

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