進行期

体調が思わしくなかったり、気分が落ち込んだりして、登校できそうなのに登校できないという状態が起こります。そこに親や学校からの登校刺激が重なると孤立を深めていきます。ますます追い詰められると、昼夜逆転や自室にひきこもりがちの生活が始まり、親子のコミュニケーションがなくなります。親と子どもが不登校を受け入れることにより、一旦の落ち着きを見せるようになるまでの期間を「進行期」と呼びます。

進行期のかかわり

子どもがいう学校に行けない理由について、不平や不満と捉えて否定せずに、受け入れる姿勢を示すことが大切です。子ども自身もなぜ学校に行くことができないのか自分の気持ちが整理されておらず、説明することは難しいのです。

「どうしたら学校に行けるようになるか」という議論は一旦傍に置いて、子どもがいま親に伝えたいことは何であるか、親にどんな言葉をかけて欲しいと思っているかを探り、それを代弁してあげることが一番良い対応です。言って欲しいと思っている言葉が言えた時には子どもは心を開きますが、とんちんかんなことを言ってしまった場合は、傷つける結果になってしまいます。

子どもの気持ちを理解せずに登校刺激をし続けると、神経症や摂食障害、家庭内暴力などの問題を引き起こす恐れがあるため、特に受容的なかかわりが必要な時期になります。