不登校からの大学受験で成功するためのポイント

今回は、不登校を経験した高校生が大学受験で成功を攫むためのポイントをまとめます。
成功とは、少しでも偏差値が高い学校に進学することではありません。心理的状態、身体の調子、学力状態や成績、家庭の経済的な状況など、みんなそれぞれ条件は異なります。しかし、いま置かれている地点から、打てる手を尽くし、いま選べる最高の進路を攫むことができれば、それは成功と呼べるのではないかと思います。見栄えが良い進路より、自分で考えた進路に向かって挑戦するからこそ愛着が生まれ、いざその進路に進んだ時にも、この道を続けていこうという動機ができるからです。

大学受験という挑戦の中で成功を収めるためには、挑もうとしている「相手」や「自分自身」のことを良く知らなければなりません。
学年や今の状況に応じたポイントをご紹介したいと思います。

高校3年生・高卒生・高認生の場合

最近では大学入試の方式は多様化し、必ずしも一般選抜(一般入試)にこだわる必要はありませんが、受験まで残り1年という時間を切っている高3生、高卒生、高認生にとっては、一般選抜は結果が出しやすく、最も確実な手段であると言えます。

一般選抜とは、各大学が課す試験を受験し、学力点のみで合否を決定する選抜方式です。そのため高校の成績に自信のない人も、高認を利用して受験する人も、当日の点数さえ取れば合格できるというメリットがあります。高校での成績や出欠の状況などを心配する必要がないので、これから先のことだけを考えて目の前の学習に打ち込むことができます。いまから生まれ変わった気持ちで再スタートを切りたいと考えている人にとってはメリットが大きく、非常にフェアな選抜の方法であると思います。

国立大学の一般選抜では、2021年度入試から始まる大学入学共通テストと、志望大学の個別学力検査(二次試験)を受験し、その合計点で合否を判定するのが一般的です。

国立大学の入試では7科目の受験が必要になるため、全ての科目に習熟するための相応の学習量と学習時間が必要になります。

一方私立大学では、教科数だけでいえば、必要な科目数は3〜4教科であることが一般的ですので、国立大学受験では、2倍近い科目数を勉強する必要があります。進路の目的に照らして、国立大学でなければならない確固たる理由がなければ私立大学を目指した方が結果を出しやすいと思います。

私立文系の大学の入試の科目数は国語、英語、地歴の3教科、私立理系は数学、英語、理科(1〜2科目)の3〜4科目であることが一般的です。しかし最近では、2科目で受験できる私立大学も増えてきており、場合によっては1科目で受験できる大学の学部・学科も存在します。入試日程も、複数の日程を準備している大学も増えてきており、同一学部・同一学科であっても何度も受験することができます。一般選抜も従来とは大きく変化しているため、チャンスは広がってきています。

また私立大学の個別学力試験には、従来のセンター利用入試と同様に、大学入試共通テストの成績のみで判定する方式、一部の教科で大学入試共通テストの成績を利用する方式(個別学力試験に換算)があります。

英語4技能試験の取り扱いについても各大学の裁量に任されていますので、英語4技能試験を個別学力試験の英語の試験に換算したり、加点を行う大学も存在します。

大学ごとに様々な選抜方式があるため、自分にとってチャンスになる方法がないか、良く調べて志望校を決めることが重要です。

高校1〜2年生の場合

受験までに時間的な余裕がある現在の高校1〜2年生は、さらに選択肢が広がります。高校での成績に自信がない場合、学校推薦型選抜(一般推薦)の利用は難しくなりますが、総合型選抜型に大きなチャンスがあります。総合型選抜とは、従来AO入試や自己推薦入試といわれていた選抜方式で、小論文や面接、プレゼンテーション、あるいは英検等の資格など、受験生の適性と能力を総合的に評価し、合否を判定する選抜方式です。学校長の推薦等は必要ないため、出願の条件さえ満たしていれば、誰でも受験することが可能です。

総合型選抜では、大学が学生に求める条件(アドミッション・ポリシー)と合致しているか、学生の適性や、意欲、知識、経験が優れているかが問われるため、書類のみ選考とは異なります。今後は大学によっては大学入試共通テストの受験も必要になる場合もあります。

それでもなお総合型選抜の最大のメリットは、自分の適性や将来の目標をはっきりと自覚している人にとっては、やりたいことに全力を投下することが、そのまま大学受験の準備になるという点です。

例えば、英語だけは誰にも負けたくないという思いがあり、もっと英語を専門的に学んで将来に活かしていきたいと考えている場合、英語力をさらに磨いていくことが受験の成功につながります。英検準1級以上の取得、小論文(英語と日本語)、面接(英語と日本語)という試験内容で入学ができる難関大学も存在します。

英語力をこのレベルまで上げる事は決して簡単ではありませんが、国語や地歴の受験対策をする必要はないし、他のことを気にせずに全力を注ぐことができるというメリットがあります。

他にも数学の能力が評価されたり、高校時代の地域貢献(ボランディア)活動の経験が評価されたりなど、大学の学部・学科によって選考方法は様々です。総合型選抜で成功するカギは、いかに自分の適性に早く気がつくかということと、自分にマッチしている大学を見つけられるかということです。良い結果や実績ができるまでに時間が必要であるため、気持ちが固まったら早く行動することが大切です。

文・Allight Educational Consulting 代表 平栗 将裕

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