私たちの思い
私たちは、不登校の子たちを「普通とは違う特別な子」とは考えていません。
高い能力を持っていたり、気持ちが素直だったり、クラスのムードメーカーをするような積極性を持っていたり、同級生と同じようにそのキャラクターは様々です。
しかし、学校生活の中で良いところを認められなかったことや、不登校により経験を積む機会が減少することよって、本来の良さを発揮できずにいる子たちは多いと思います。
私たちは、不登校支援に必要なことは、個性を引き出して開花させることであり、そのために障壁となっていることを一緒に乗り越えることだと考えています。
不登校の回復段階に応じた対応を
Allightにご相談時のお子さんの状態は左側のグラフの構成になっています。
はじめは「ひきこもり状態」だったり、再登校に向けて具体的に何かに取組んでいるわけではない状態の子がほとんどです。
休ませることや待つことがお子さんの心や身体の回復につながることは間違いなく、最初の対応として学校から離れて心身の安全の確保することは正しい対応です。
しかし不登校の解決が難しいのは、どのくらいの間休ませれば良いのか、わからないという問題です。
不登校が始まってから、学校生活の新しい経験が入ってこなくなってしまうことに不安を感じる保護者の方は多いと思いますが、「いつから」「何から」学校復帰を目指せば良いかは、多くの方が迷われる問題だと思います。
考えきれない問題について、現状を整理して、可視化してみると、今この時には何をすべきかが見えてくることがあります。
驚きの不登校改善率
不登校改善率98.2%という高い結果を出すことができるのは、経験のあるコンサルタントが不登校の状態の見立てを行い、保護者とお子さんとじっくり対話し、伴走することを大切にしているからです。
⚫︎家族以外との交流がなかった子のうち全員(31人中31人)が第三者と交流し始めました!
⚫︎どこにも通学していなかった子のうち83.3%(48人中40人)が登校・通学を始めています!
⚫︎在籍の生徒のうち98.2%(56人中55人)の子が訪問・通学・オンラインの方法で、再び学び始めています!
再登校の7つのステップ
再登校を目指すときに、現在の状態の理解すること、次に目指す段階の把握しておくことは大変重要です。
「休ませていればそのうち学校に行きたい気持ちが出てきますよ」というアドバイスを受けて長期間何もせず見守ってしまったり、「今日は行かなかった…、明日は行くだろうか」と登校するかどうかばかりに着目して、再登校のために必要な準備に目が行かなくなってしまったりすることがあります。
継続的に学校に通えるようになるまでの段階は、大きく分けても7つの段階があります。
隣接する段階は、順番が前後することもありますが、より上位の段階に進むためには、ずっと悩んできた心理的問題、学校の人間関係上の問題、周囲とのスキルの差を埋めることなど、後になって避けて通れない課題に取組む必要があります。
早く学校に行かせなければ、という焦りもあると思いますが、最も大切なのは、お子さん自身が自分の手足で解決に向けて取組むことです。
今のお子さんの状態を正しく理解し、さらに次に何に取り組んでいくべきかについてお子さんと共有できれば、納得しての次の行動に進むことができます。
私たちAllight Educationは、ご家族に加えて、頼れる理解者としてお子さんの力を引き出す道のりをお手伝いをしていきます。
ひきこもり状態
不登校・ひきこもりの背景には、消すことのできない不安から遠ざかることで身を守ろうとしている心理があることを理解し、家の中では安心しても良いことを伝え、心身の回復を目指します。
家族や理解者となる人との交流
安心できる居場所ができ、学校についての不安が薄れてくると、好きなことをして過ごせるようになります。家族との安心できる関係性を、家族以外の人と結べるようになることが目標になります。
学習等への取組み
学習など年齢に応じた能力を身につけるための取組みを始めていきます。家族や理解者となる人の助力を得ながら、「嫌なこと」の中にも必要性や価値を見出せるように導いていきます。
同世代の人との交流・外出
今取組んでいることに自信が持てるようになると、人との交流や外出への抵抗感が相対的に減少していきます配慮のある場で少人数での交流・外出を通して、コミュニケーションに自信をつけていきます。
再登校へのチャレンジ
学校に行ってみる「特別な日」をつくることから再登校の一連の取組みを始めていきます。放課後に担任の先生との面会に行く、別室登校や一部の授業・行事へ参加を試みるなど、耐えられそうなレベルを考えてチャレンジしてみます。
慣らし登校
家で好きなことしたり学習に取組んだりすることを継続しながら、生活の中に学校やフリースクールなど社会的な場での活動の比重を高めていきます。週に1回以上通学や外出の予定を入れて、決まった予定に対して動けるように気持ちを準備する練習をしていきます。
継続登校
慣らし登校を続け、週4日以上の登校ができるようになったら、その状態を3ヶ月以上継続させることを目指していきます。万全の状態に比べて、疲れやすい状態にあるため、生活リズムや睡眠時間を整えるなど、疲労回復のための工夫も同時に取り入れていきます。